疳の虫・成長痛の正体?

「小児四肢疼痛発作症」

今春、京都大学や秋田大学の共同研究チームより発表がありました。

 乳幼児でよく泣く子どもは「疳(かん)」が強いといわれて

泣く原因は不明とされてきましたが

 この研究によると疳の強い子どもたちの一部では

乳幼児期の手足の痛みが原因となっていることが

明らかにされたようです。

 

この子どもたちは3番染色体にある

「SCN11A遺伝子」に変異があることが

明らかになり

 「小児四肢疼痛発作症」と命名されました。

 見出された子どもたちは 

 

「乳幼児期に痛み発作がおこる」

「手足の関節に発作的な痛みが繰り返しおこる」

「青年期に軽快する」

「寒冷や悪天候で痛みが誘発・悪化する」

「親族にも同じ症状を認める」

 

という特徴的な症状が共通してみられたということです。

 

学童期の成長痛もこれにあたると考えられるそうです。

青年期になれば痛みが軽快するので

病気が見逃されてされていると推測されています。

 潜在的な患者が多く存在する可能性が高いと考えられているようです。

 

当院でも多くの「疳の虫」の施術をしてきましたが

 数回の施術で症状が改善するお子さん

 泣き方がひどく施術できないお子さん

小児鍼でも疳の虫症状が改善されないお子さん

様々なケースがあります。

 

乳幼児に詳しく症状を聞く事もできませんが

手足に発作的な痛みがあるとすると辛いですね。

 

遺伝子の変異といわれると

鍼灸師として手も足も出ないような感じもしますが

当てはまるのは、今のところ一部のようです。

 

今後はこの疾患に効く鎮痛剤の開発につなげる研究がされるそうです。

個人的には遺伝子の変異があっても

いずれ治まる症状なので

病名にとらわれず(なるべく薬にたよらず)

小児鍼や優しく触れてさすってあげたり、

スキンシップをすることで

発作的な痛みも軽減すると信じてケアをしてあげたいものです。

 

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